オプション取引の基礎の基礎 オプションとは何なのか?

オプション取引の基礎

働くナマケモノです。

今回はオプション取引の基礎ということで解説していきます。

少しややこしいなと思うかもしれませんが、ルールブックのようなものですので、わからなくても読み進めていただけたらと思います。

オプションとは買うor売る権利

オプションはコールオプションとプットオプションの2種類があります。

コールオプションは買う権利

プットオプションは売る権利

と説明されています。

オプション取引とはこの「権利」を売買する取引になります。

もうこの時点でちょっとややこしいですよね(汗)

順を追って説明していきます。

限月(SQ)とは?

最初にSQについて解説していきます。

オプションには限月(げんげつ)というものがあります。

限月というのは、最終精算日が何月にあるのかの表示です。

SQというのは最終精算日です。

基本的に限月の第二金曜日です。

第二金曜日の日経平均株価の寄付きの価格がSQ値ということになります。

なので2022年12月のSQは12/9になります。

このSQの最終取引日はSQ日の前日のデイタイム終了時(15:15)です。

金曜日が祝日の場合はSQと最終取引日は一日前倒しになり、水曜日が最終取引日、SQは木曜日の寄付きということになります。

ちなみに、先物取引の精算日も同じ日です。

SQには呼び方が2パターンあり、一つはメジャーSQ、もう一つはマイナーSQです。

メジャーSQは3月、6月、9月、12月と3の倍数月でそれ以外のマイナーSQよりも取引量が多く、注目度も高くなっています。

オプション購入の選択の際に何月限を取引するかを決めます。

ポジションを表示する際には 「202212C28500」というような表記になります。

上記の場合は2022年12月限のコール28500円ということになります。

プットの場合はC→Pと表記します。

金融派生商品(デリバティブ取引)とは?

日経225オプションと日経先物は金融派生商品(デリバティブ取引)というジャンルでくくられます。

金融派生商品とはこの場合、日経平均株価を元にした「権利」を売買する取引ということです。

日経先物の場合はシンプルで、買いの場合、約定した額でSQ日に日経平均株価を買う権利を手に入れたことになります。SQ日に約定した額よりも高ければ利益に、安ければ損失になるという比較的わかりやすい権利です。

日経先物を取引したことがある方はいるかと思いますが、株などと同じように板があって株のような値動きをしているので、この「権利」を売買しているということを知らない人もいるかもしれません。

まあ、知らなくても全く困らず取引はできますしね(笑)

本題のオプション取引ですが、こちらも同様に「権利」を売買する取引です。

オプションには「コール」と「プット」という大きく分けると2種類の商品があります。

コールとは「買う」権利で、プットとは「売る」権利となります。

例えば、今は日経先物夜間取引の引け値が28120円ですが、ここから日経先物が上がると思えばコールオプションを買うという選択が有効になります。

逆に日経先物が下がると思えばプットオプションを買うということになります。

権利行使価格とは?

オプション取引は限月と権利行使価格の組み合わせ更にプットかコールかの組み合わせで一つの銘柄となります。

この組み合わせが相当数あり、銘柄選択と組み合わせはオプション取引の醍醐味の一つです。

日経225オプションでは権利行使価格は125円刻みになっています。

下3桁が125円、250円、375円、500円、675円、750円、875円、000円の中から選択します。

例えば現時点でコール28500円を買う場合はSQ時点で日経平均株価を28500円で買える権利を買うということになります。

プットの場合の例で言うと、プット27500円を買う場合はSQ時点で日経平均株価を27500円で売る権利を買うということになります。

オプションは権利を放棄することができる

先程説明した通り、オプションは権利を売買するものになりますが、ポイントは「権利」であって「義務」ではないということです。

先程のコールの例で言うと、28500円まで日経平均が上昇しなかった場合は権利行使価格まで届かなかったので、28500円以下で日経平均を買う場合は支払いになるためデメリットになります。

なので、権利行使価格まで届かなかった場合はその権利を放棄することになります。

オプションを購入した際に支払いが発生しますので、最初に支払った分以上の損失は出ないということなのです。逆に上昇した場合は利益はどこまででも増えますので理論上は利益無限大ということになります。

ここがオプションのメリットでもあり、面白さの一つだと思います。

オプションの売りとは?

ここまでオプションを買うということで解説をしてきましたが、オプションは売りから入ることもできます。

コールの場合は権利行使価格で買う権利を売る

プットの場合は権利行使価格で売る権利を売る

ということです。

と、ここでワケワカランとそっとページを閉じないでくださいね(笑)

この売りこそがオプションの醍醐味なのです。

オプションの価値は基本的に下がっていくというものだからです。

オプションには「本質的価値」と「時間的価値」という2つの要素で価格が決まっています。

本質的価値とは一言でいうと、権利行使価格に近づく可能性の価値ということです。

時間的価値とは、権利行使価格まで到達する時間的可能性の価値ということです。

つまり、時間的価値はSQまでの日数が近づくにつれてその価値が減少していく、言い換えれば権利行使価格に到達する可能性が減少していくということになります。(タイムディケイの減少)

この性質をうまく使うことで高勝率な戦略を立てることが可能になります。

具体的な話は長くなりますので、一旦このあたりで、後々オプションの売り戦略やスプレッドの組み合わせ戦略の詳細の記事をアップしていく予定です。

まとめ

オプションの基礎的な解説でした。

ルール解説のようなものですので、難解なところもあるかもしれませんが、やっているうちに慣れてくると思います。

オプション取引は買いと売りの組み合わせでポジションを作るスプレッドがとても面白いです。

リスクとリターンをコントロールしながら取引する戦略なども今後解説していきますのでお楽しみにしてください。

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ではまた!

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