働くナマケモノです。
今回はオプションの損益の計算方法です。
SBI証券や松井証券のシミュレーターを使えば損益はすぐに分かるので覚えなくても問題はないのですが、覚えておいた方が戦略を練る際に役立ちます。
計算方法も覚えてしまえば簡単なものですので、ここで覚えておきましょう。
オプション買いは支払い・オプション売りは受け取り
オプションは買いの際には支払いになり、売りの場合には受け取りになります。
取引をする際に実際にこの取引が行われ、証拠金に反映されます。
とはいえ、トレードをすればオンライン上で勝手にそのようになっているということだけ覚えておいてください。
例えば証拠金100万円で100円のコールオプションを買った場合、【100x1000円=10万円】の10万円が証拠金から差し引かれた状態の90万円になります。
逆に売りの場合は受け取りになりますので、同じ状況で売りの場合は【100x1000円=10万円】が証拠金に加算された110万円の状態になります。
覚えなくてもオプション取引はできますがこんな感じのことが行われているんだなという程度覚えておけばよいでしょう。
今回の記事内の計算ではわかりやすくするために手数料を考慮していません。
アウトオブザマネーとインザマネー
オプションはSQの時点でアウトオブザマネーになっている場合、その価値は0になります。
逆にインザマネーになっている場合は権利行使価格から離れている分だけ受け取りがあります。
先程の例では、同じ10万円のオプションを買った場合と売った場合を示しました。
その結果、オプションがアウトオブザマネーには10万円のオプションの価値が0になってしまいます。
損益としては以下のようになります。
●コールオプション買い → 支払った分が1円も戻ってこない → マイナス10万円
●コールオプション売り → 受け取った分が丸々手元に残る → プラス10万円
というような結果になります。
逆にインザマネーになる場合、コールオプションなので、上昇は理論上はどこまでも上昇の可能性がありますので、仮に権利行使価格よりも300円上昇したとします。
その場合の損益は以下のようになります。
●コールオプション買い → 支払い10万円 受け取り【300x1000円=30万円】=プラス20万円
●コールオプション売り → 受け取り10万円 ー支払い【300x1000円=30万円】=マイナス20万円
というような結果になります。
オプションの単独の買いや売りではこのような結果になりましたが、売りと買いを組み合わせたスプレッドではどうなるかを見てみましょう。
売りと買いを組み合わせたスプレッド場合の損益
ここでは執筆時点の相場で損益を計算してみます。
最初に支払いをするスプレッドのケース
2022/11/23 ナイトセッション
12C28500@190 +1
12C28750@115 -1
この場合の相場で計算してみます。
ポジションを組んだ時点では【@190 +1】の方で190円支払い、【@115 -1】の方で115円受け取りとなり、【190円-115円=75円】差額の75円が支払いとなります。
アウトオブザマネーの場合(MAX損失)
最初に支払いになっているので、両方のオプションがOTMだった場合は差額75円支払いが丸々損となり、【75円x1000円=75000円】の損失となります。
インザマネーの場合(MAX利益)
強い上昇となり両方のオプションがインザマネー(この場合28750円超え)となった場合、
【28750円-28500円-75円=175円】→【175x1000円=175000円】が利益となります。
詳細を解説します。
28500円のコール買いは上昇すればするほど利益になりますが、28750円のコール売りは逆に損失になります。
両方のポジションを合成すると、28750円を超えると利益は頭打ちになり、差額の250円が利益になります。
しかし、最初にポジションを組んだ際に75円を支払っているのでその分を回収し、差額175円が利益となります。
最初に受け取りがあるケース
先程のケースで買いと売りを逆にして計算してみます。
2022/11/23 ナイトセッション
12C28500@190 -1
12C28750@115 +1
ポジションを組んだ時点では【@190 -1】の方で190円受け取り、【@115 -1】の方で115円支払いとなり、【190円-115円=75円】差額の75円の受け取りとなります。
アウトオブザマネーの場合(MAX利益)
最初に受け取りになった場合はそのままオプションの価値がゼロになれば受け取り分が丸々利益となります。
【75円x1000円=75000円】の利益となります。
インザマネーの場合(MAX損失)
今回のケースでは権利行使価格が近い方を売って遠い方を買っているので、上昇した場合に近い売りの方が損失になり、買ったところの権利行使価格以上になるとMAX損失になります。
【28500円-28750円+75円=-175円】【-175×1000円=-17万5千円】
という計算で17万5千円の損失となります。
28500円と28750円の差額が損失となりますが、そこから最初に受け取った75円分がありますのでその分の差額が損失という計算になります。
まとめ
以上がオプションの損益の計算方法となります。
今回はシンプルな形のみを解説しましたが、複雑なポジションになっても計算の仕方を覚えておけばだいたいどのような損益になるかはぱっと分かるようになると思います。
最初のうちはシミュレーターを使って実際にどのような損益になるのかを確認してからトレードをするのが良いと思います。
実際は計算方法は覚えなくてもオプションで勝つことは可能ですが、覚えておくと戦略を練る際に大体の損益が頭の中でわかるので覚えておいて損はありませんので、取引をしながら覚えていってください。
では!
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