わかりにくいオプション取引の【ギリシャ指標】【グリークス】【リスク指数】中学生でもわかる解説記事

わかりやすいギリシャ指標

働くナマケモノです。

今回はオプション取引のギリシャ指標についての解説記事です。

ここでは各指標についての詳細な解説ではなく、ざっくり解説です。

各指標が何を意味しているのか、オプション価格にどのような影響を与えるのかをわかり易く解説します。

ギリシャ指標とは

【ギリシャ指標】【グリークス】【リスク指数】と3パターンの言い方がありますが、全部同じ事を言っていて言葉が違うだけです。このブログではギリシャ指標で統一します。

日経225オプション取引で使用するギリシャ指標は、【デルタ】【ガンマ】【ベガ(カッパ)】【セータ(シータ)】の4つがあります。

ギリシャ指標というだけあって、この指標はギリシャ語の数字の読み方です。

聞いたことがある言葉もあると思いますが、特にオミクロンという言葉は珍しくて覚えている方も多いのではないでしょうか。

そうです、コロナウイルスの変異型の呼び方です。変な呼び方だと思っていた人もいるかも知れませんが、あれはギリシャ数字での変異の回数だったということなんですね。

話が脱線しましたが、オプション取引ではオプションの価格であるプレミアムを計算したり予想したりするために役立つ指標です。

各オプションの銘柄単体での指標とポジション全体での指標があります。

この4つの指標が絡み合ってオプションの価格を形成していて、最初は難解ですが、少しづつ理解していけば良いと思います。

では、ここからは各指標は何かを簡単に解説します。

デルタとは

デルタとは原資産価格、(225オプションでは日経先物)が動くとオプション価格がどのように変動するかという数値です。

具体的には 【デルタ+1 = 日経先物ラージロング1枚】 ということになります。

こちらの画像は日経先物ラージ1枚を買った場合の損益図です。

画像左上のデルタの数値が1になっているのが確認できると思います。

日経先物ラージは日経平均の1000倍の動きになります。

次にこちらの画像をご覧ください。

赤丸で囲ったところはデルタ0.51となっています。

これはおよそ日経先物ラージ0.5枚分 = 日経先物ミニ5枚分となります。

つまり、このコール28000円を買った場合、日経先物が10円上昇するとオプションのプレミアムが5000円上昇するという意味になります。逆に10円下落すると5000円下落ということになります。

ただ、先物と違うのは、日経先物の動きだけでなく他のギリシャ指標の影響を受けて変動します。

なので、ポジション全体で表示されているデルタはその時点でも目安という事になりますのでご注意ください。

デルタが+の場合は日経先物が上昇するのが嬉しい、デルタ-の場合は先物下落が嬉しいということになります。

ガンマとは

ガンマとは、原資産の変動に対するデルタの変化額と説明されます。

この言い方が非常にわかりにくいのでわかりやすく解説します。

こちらの画像を御覧ください。

こちらのグラフはコール28000円を買った場合の損益図です。

赤の曲線は期中の価格変動を表していますが、この曲線を作るのがガンマということです。

日経先物の場合はデルタで掲載した画像のように斜めの直線になります。

オプションの特徴であるこの曲線を作っているのがガンマということなんですね。

ガンマは最初はわかりにくいので、詳細はここでは解説しませんが、日経先物が動いた時にデルタを変動させる指数がガンマで、それがオプション特有の曲線を作っているという事だけ覚えておけば大丈夫です。

ガンマ+の場合は上下にかかわらず日経先物が激しく動くことが嬉しい、ガンマ-の場合はゆっくり変動するのが嬉しいということになります。

セータとは

セータとは、SQが近づく事によるオプションの減価を表す指標です。

セータはシータという場合もあります。

オプションはSQの時点でインザマネーになっていない場合はその価値がゼロになるという特徴があります。

アウトオブザマネーのオプションは時間の経過とともにインザマネーになる可能性が下がっていきますが、インする可能性の減少=オプションプレミアムの減少となります。

その減少を数値化したものがセータです。

セータ+の場合は時間の経過でポジションの価値が上がる、セータ-の場合は時間の経過で価値が下がるということになります。

ベガとは

ベガとは、IVの変化に対してオプションの価値がどのくらい変動するかを示す指標です。

ベガはカッパという場合もありますが、ベガのほうが一般的に使用されますので以後ベガでいきます。

ベガも非常にわかりにくいギリシャ指標の一つです。

ガンマと同じような動きをするのですが、実際には違います。

IV(インプライドボラティリティ)とはオプションの銘柄それぞれに示されている数値ですが、この変化がオプションにどのように影響するかがベガになります。

IVは例えば重要な指標発表の前や選挙、要人発言など、日経平均が大きく動く可能性があるというトレーダーの期待や不安、予測などの思惑で上昇したりします。

大変動があるかもしれないと予想したり、実際に大変動した時はIVは上昇し、何も起こらない日が続くとIVはじわじわ低下していきます。

大変動する「かもしれない」という予測や期待でIVが上昇したりするので、日経平均が動く前にIVだけが上昇するということもありますので、ガンマと似た動きとは言え違う動きになるということです。

ベガが+の場合はIVの上昇が嬉しい、ベガが-の場合はIVの低下が嬉しいということになります。

ギリシャ指標がどうなると嬉しいのか

まとめでは表で各指標がどうなっている時にどうなると嬉しいのかをまとめました。

自分のポジションが↓デルタガンマシータベガ
+の場合に嬉しいのは日経先物の上昇日経先物が激しく動く
(上下にかかわらず)
時間の経過で損益+IVの上昇
-の場合に嬉しいのは日経先物の下落日経先物が緩やかに動く
(上下にかかわらず)
時間の経過で損益-IVの低下

こんな感じです。

ポジションを持っている場合や、シミュレーターでポジションを作ってみたら、グラフと一緒に上記の表を参考にリスクを確認してみてください。

まとめ

各証券会社などがギリシャ指標についての解説記事を書いてくれていますが、中々わかりにくい記事が多かったため、なるべくわかりやすく解説してみました。

オプション初心者は結構難解なところがあったかもしれません。

実際にはギリシャ指標は事細かに確認する必要はなく、大体の理解でもオプション取引で勝つことは可能です。

オプション取引未経験の方や初心者の方はまずは低リスクのポジションをやってみて、オプションにある程度慣れてからまたこの記事を見ることでより理解が深まるかもしれません。

また、ギリシャ指標について、それぞれの詳細な記事を後日書きあげようと考えていますので、オプションについてもっと知りたい方はぜひこのブログを参考にしてみてください。

内容がためになったと思ったらこちらのボタンを押して応援よろしくお願いします。

↓ ↓ ↓
にほんブログ村 投資ブログへ
↓ ↓ ↓

では!

コメント

タイトルとURLをコピーしました